2020年7月23日木曜日

中華レーザー K40 調整不具合→レーザー管固定具作成 #4 調節


ほどほどにビームラインを調節し、再稼働したレーザー加工機で、急ぎの品物から作ります。積層でチューブを固定するものですが、どうも、3ミリ、5ミリと厚いアクリルを切ると、その傾きが気になってきます。

ビームは、第三ミラーの真ん中にそこそこ集中しているのですが、さらに調整を詰めないといけないようです。
思いついて、加工台を外して、まず本体の水平から見てみることに。

かなり、傾いています。
ここから治すことにしました。

ゴム足にアクリルの切れ端をかませて台の水平をまず確保します。
アルミで、ぺこぺこでよくしなる躯体ですので、ね。


調整後。まあまあ。

スライドフレームの水平をとります。ねじを緩めて、直角だけは以前、微調整したのですが水平まで考えが及んでおらず、今回はねじを外してワッシャで高さ調節をしました。

これで

スライドフレームはおおよそ水平のはず。

もう一度、レーザー管の位置から。
レーザー管の水平を目分量で調整。
第二ミラー遠近で、レーザーが上下にぶれないようにレーザー管を水平設定。
第一ミラー 角度調節で、第2ミラーで左右にぶれないように微調整。

ここで、第2ミラーと、スライドフレームの平行が取れた、はず。

第三ミラーの穴に合わせるように第二ミラーを微調整。

理屈ではまあまあきれいに入っているのですが
カットしてみるとやはり断面が傾いている。M3ねじ穴をあけるとあきらか。

ふと思いついて、

第三ミラーのキャリッジに水平器をおくと、見事にかたむいています
調整前の写真がありませんが、





これかぁ

X軸キャリッジを無理やり水平になるようにねじり、ミラーの高さを調節します。
固定用のアルミ板そのものはさほど曲がっている様子はありません。
高ナットの長さがやや短いので、ワッシャ数枚入れて調節。
キャリッジ水平。のはず。
第三ミラーの45度は調節できないのですが、取り外して掃除。
レンズもついでに清掃。

これでまだ調整が甘いのだけれど、見た目垂直カットに見えるようにはなりました。

thingiverseでいただいたデータでプリントしたエアアシスト部分が今回のビーム調整前後で完全に焼けこげてしまっており、作り直しました。
ABSを焦がすと、ミラーが高率に曇り、出力が落ちます。

やっと調整偏第2弾終わり。














2020年7月18日土曜日

中華レーザー K40 調整不具合→レーザー管固定具作成 #3設置

問題はここからなのです。
レーザー管を一度取り外すには、なんだか物騒な太い電線を取りはずす必要があります。


レーザー管の固定を外し、そーっと持ち上げると、内部の空間をカラにはできます。
既存の固定具を外すには、ナットを落とさないように排気ダクトの中や、電源設置してあるほうから奥に手を突っ込む必要があります。

なかなかトリッキーです。


まず、調節用に、躯体に穴をあけました。
電動ドリルで。この箱はアルミ板のようです。くずを丁寧に取り除きました。
おおよそ11ミリぐらい?






チューブ架台は、直動もどきを組んでしまうと、そのままでは本体との固定のねじがうまくはまりません。
そこで、めいっぱい左右にスライドした状態でねじを穴に落としておいて、
本体にのせ、スライドしてドライバが回せる位置でねじナットを締結します。





ここまでくるとあとは容易です。
架台を大体真ん中に合わせておいて、

1mmゴムシートを170mm切りまして

チューブホルダー(下)、ゴムを載せてチューブを載せます。




チューブ固定具(上)をねじで固定します。




こんな感じです。
調節後に、残りのねじを使って固定性を高めることができる、はずです。






中華レーザー K40 調整不具合→レーザー管固定具作成 #2造形

#2造形編です。
4つのパーツにしました。
底辺から二つでチューブの横方向の移動、チューブ固定具にねじとナットで高さの調節をします。

造形したパーツと、必要なねじ・ナットです。
〇底面パーツ
M3ナットx1
M3ロッド 70mm x2
M3 寸切 85ミリ

M4 ねじ、ナット 2組
〇スライド架台
M3ナットx3~4 スプリングワッシャx2
M3ナットx4
M3 10mm 六角穴ねじx4
あれば M3 高ナット(つまみのかわり)

〇チューブ固定具(下)
M3 x30㎜ 六角穴ねじx2
M3ナットx6
〇チューブ固定具(上)
M3 10mm 六角穴ねじx4
 
って感じです。
ABSで出力しましたが積層方向はこの図のままが良いようです。

まず、底面から。

底面がわにM3ナットを埋め込みます。
二つの穴はM4で本体と固定します。

スライド架台です。
プリントしてサポートを外します。
ねじが通るところ 3.0mmでドリルで穴を整えます。

M3ナットを6つ、ボンドで固定。





こんな感じです。

続いて、スライド機構を組みます。

M3寸切の片側にM3ダブルナット固定しておきます。


M3ロッド二本をガイドとして差し込みます。
スライドの具合はやや硬いぐらい。



M3ねじをねじ込んでゆき、反対側に達したところで、ダブルナットで固定。つまみをつけておけば、左右に動くはず、です。



どんどん行きます。
つづいてチューブ固定具(下)

ナットx6を埋め込み、M3x30mmねじを差し込みます。
この部分が架台に接すると、固定具底面から、チューブ中心までが35mmです。
おおよそミラー中央まで40mmなので、5mmぐらい先を出した状態で設定される見込みです。

はじのナットは、固定具(上)と締結するためのものです。
タイラップは使いたくなかったので。

チューブ固定具(上)を組み合わせますと



こうなります。

もともとの固定具との比較です。
左がもともとのアルミの台、チューブに巻いてあったゴムのスペーサーです。
右が今回設計・造形したものです。
ほぼ寸法の変更なくアジャスタブルを実現したところがみそです。
横向きのM3寸切をまわせばチューブが左右に、固定具のM3ねじを回せば上下に調節可能です。
狭いスペースに、簡単に設置できて、調節もしやすいように考えております。
次はこれを設置していきます。